スクラッチ3.0変更点

スクラッチが2019年1月2日に最新版がリリースされバージョンアップしました。
現在のバージョンは3.0となりました。

最大の特徴はタブレットで操作ができるということでしょう。
ただし、基本的にタブレットにはキーボードが付いていないのでキー操作が必要になるプログラムは注意が必要です。
手持ちのタブレットで確認してみましたがブロックのドラッグが少々大変でした。
プログラム作成は今まで通りPCでやることに変わりはなさそうです。

さらにこのバージョンアップに伴いブロックの追加や変更が行われています。
以下にざっとですが紹介します。

新規追加のブロック

今までなかったすごく便利なブロック。
(どこかの場所)のところはほかのブロックに変更することもできます。

「背景を次の背景、前の背景にする」のはありましたが「次の背景にする」が独立したようです。
もちろん今までの「背景を~にする」もあり、そちらは内容が追加されました。

「前に出す」ブロックがなくなり「最前面、最背面へ移動する」ブロックが追加されました。
「前に出す」がわかりやすくなり、最背面への移動が楽になりました。

今までは同じスプライトに置き換えてスプライトのinfoで対応していたような内容が新しいブロックとして追加されました。

変更があるブロック

今までの項目に新しく「どれかの背景」が追加されランダムに変更することができるようになりました。

「〇層下げる」「〇層手前に出す、奥に下げる」に変更になりました。
今までは層を下げる場合はマイナス指定でしたが少し便利になりました。

コスチューム#、背景の名前がそれぞれ単独で番号、名前を変更できるようになりました。

今までの(背景#(ステージ))が変更になりました。
とはいっても言語を英語にすると変更はありません。
日本語としてわかりやすくなっただけです。
スプライトを追加すると(ステージ)の項目が増えます。

グループが変更

スクラッチ2でデフォルトで表示されていた
楽器の音を鳴らしたりテンポを変えたりするブロックが
拡張機能の音楽に移動しました。
音が少し変更されたようです。

ペンのグループがすべて拡張機能のペンに移動しました。

調べるのグループのビデオ関連が拡張機能のビデオモーションセンサーに移動しました。
ビデオモーションを調べるブロックが追加されたので組み合わせて作る必要がなくなりました。
一部日本語としてわかりやすくなりました。

以上がざっと見て確認できた変更点です。
重なり層を変更するプログラムを利用していた場合はうまく動作しないかもしれません。
「前に出す」は「最前面へ移動する」
「1層下げる」は「1層奥に下げる」
に変換されます。

ビデオを使ったプログラムは作成していなかったので未検証です。
ただ、モーションセンサーブロックは変更がなく追加があるだけなので問題はないかと思います。

バージョンアップしても特に問題はなさそうな感じでした。
Webで開くとすでに3.0になっているので前のバージョンで動作させたい場合は、いったんPC内に保存してオフラインエディターで編集、動作させましょう。
オフラインエディターは現在
スクラッチ1.4
スクラッチ2.0
スクラッチ3.0
の3種類あります。